自己肯定感を高めることにつなげたい。
今の自分を否定するのではなく、そのまま受け止めてこそ、
次の段階、進化や洗練につなげることができると思うから。
自分を育む、土に滋養を与えるように、
豊かな土壌がいろんな木や花や作物や動物や人を育てるように、
自分という基盤を大きく深く耕し、滋養を与えて、そのこと自体を慈しみながら、
ひとりひとりの花を咲かせる、そんなお手伝いができればと思うのです。
自分に微笑むことができるように。生き生きとあなたらしく。
(太田真由美)
Svasti:「健やかに」という語。この世界の全ての人々が幸せを得ることができる、という意味があります。
マハーバーラタ(第1巻最初の巻(アーディパルヴァ)第1章)の中に、
バガヴァッド・ギーターの場面があります。
盲目のドリタラーシトラ王が、側近であるサンジャヤに「戦いに勝利する希望が持てなくなってしまった」と、
延々と自らの嘆きを打ち明ける詩の形式になっている段落があります。
その中に、アルジュナ(バガヴァッド・ギーターの主人公の1人)が、
アシュヴァッターマン(ドリタラーシトラ王方の戦士)の放った強力な武器ブラフマシラに対し、
「スワスティ」という言葉(この世界の全ての人々が幸せを得ることができるという意味の言葉)を発しながら、
もうひとつの同じ武器でそれを跳ね返したというくだりがあります。(これで、王は嘆くことになります。)
アーユルヴェーダのマントラに、「健康」の定義があります。
サマドーシャ サマアグニスチャ サマダートゥ マラクリヤハ
(ドーシャも、アグニもバランスがとれて、ダートゥの構成も機能もバランスがとれ、老廃物が適切に排泄され、)
プラサンナ アートマ インドゥリヤ マナーハ スワスタ(SWASTHA) イッティヤビディヤテ
(魂、心、感覚器官が大きな喜びに包まれている時、そのような状態を健康という)
「健やかに」「この世界の全ての人々が幸せを得ることができる」
これほどに私の願いを一言で表す言葉は他にないと確信を持ち、
この神聖なサンスクリットの言葉の力を借りることにしました。
スワスティヨーガスタジオでのヨーガは、アーサナ、呼吸法、瞑想の3つからなります。
一般的には、体を動かすアーサナ中心のヨーガが主流です。
体を動かす気持ちよさは、初めての時も、30年以上経っても変わらず体感できます。
「アーサナの原点は本能に裏打ちされた心地よさにあります。
この心地よさがある限りヨーガは生涯の友であり、伴侶であり、師であり続けるでしょう。」(柳生直子先生)
心地よいアーサナの練習のためには基本を学び、適切な指導を受けて、自己練習する、その繰り返しです。
その練習実践(サーダナ)は、肉体面・精神面・日常生活においても様々なギフト(贈り物)をもたらしてくれます。
心が穏やかになり、集中力も高まり、眠りの質が高まり、免疫力もアップします。
アーサナ中心の練習の後、呼吸法、瞑想へとヨーガの旅は続きます。
哲学や聖典の勉強も始めましょう。これは飽きることがない生涯にわたる旅路です。
「身体が硬いから・・・」と心配される方、多いですね。でも大丈夫です。
身体が硬い方の方がヨーガには向いているんです。
無理をしない、他人と比べない、気持ちいいなぁと感じる時間をそのまま楽しみましょう。
体も心も変化します。自分の変化を楽しむゆとりを持ちましょう。
(太田真由美)